2015年2月10日火曜日

会社設立:料金設定 (1)プロバイダー側の論理

タックスシーズン始まりまして、お客様より連絡をいただいています。 ここのところ、どーっと依頼があり、夜、週末と忙しく働いております。

タックスのお仕事にかかわらず、自分で起業された方は、料金設定をどうしたものか、と考えるのは当然ですね。

心に去来するのは、それなりの報酬をもらわないとビジネスは成り立たない、しかし、あまり高くすると、お客さんは来ない、というジレンマもあるでしょう。

私の場合は、とりあえず、三つのポリシーにてスタートしまshちあ。 

1. ただでは仕事しない。ボランティアで仕事をしない。

2. 仕事をするものが報酬をもらうのは当然である。

3. Opportunity Costを常に念頭におく。


1. ただで仕事しない。ボランティアしない。

日本一かっこいいといわれる白州次郎は、「俺はボランティアしない。」といっていたのですが、戦後、吉田茂首相のために一役買っていたわけです。 お金は貰っていたでしょうけど、それなりの仕事をしたわけです。 私、このせりふ好きですね。

私がただで仕事をしたくないのは、私の仕事のクオリティーが多少でも下がるのがいやなのです。 私は人間ですから、そういった状況に陥ると、「こんなに多量の仕事なのに、これっぽっちしか貰えない。」って多少でも思いながら、仕事をすると、どこかで手抜きがでそうなので。

2. 仕事をするものが報酬をもらうのは当然である。

聖書に書いてあります。 新約テモテ 5章18章。 神さんがそういっているので、そうします。

3. Opportunity Costを常に念頭におく。

Opportunity Costは、あることを選択することによって犠牲になる(または、やりすごす)もののコスト・代償のことです。 日本語ではなんと言うのでしょうか。 アメリカの大学でEconomics 101を取ると、最初に習う言葉です。

Opportunity costが高い場合、その選択は果たして大丈夫か、ということを考えよ、ということです。

私に当てはめて、考えますと、こういうことです。 別の書き込みに、自己紹介もなく、W2を写真で送ってきて、リファンドいくらか、と聞いてきた人です。 その人が、「自分でタックスしたら、払い込みなので、見てください。 週末、ここに来てください。」と携帯にテキストしてきました。 昨日もしつこく、「今日、一時半から空いているので、会いましょう。」と勝手に予定をいれようとしていました。

その人は、どこが変なのかは私ならすぐわかり、無料で見てくれると思っていたのでしょう。 しかし、「見る」には、その人のビザをまず確認し、複雑な場合は、時間をかけて、ソフトに打ち込みます。 調査事項があれば、時間をかけて、Tax codeや解説書を座って調べます。 しかし、その時間は、会計の仕事をすれば、収入がとれるのです。 それが、子供たちの大学資金になるわけです。

その人にただでタックスをみてあげるとなると、失うもの、つまり、Opportunity costは、子供たちのためのお金です。 火を見るより明らかに、天秤は子供が入ったお皿がずんと下がります。 その人には、前金でXXドルもらえるのなら、相談にのります、と返答しました。

もうひとつ別の例で、Opportunity costを説明します。 車のタイヤがかなり磨り減っているとします。 しかし、4輪替えると$600。 今月はちょっと苦しく、預金残高が$300しかない。 しかし、この場合、タイヤを替えないことによって失うOpportunity Costは、自分と家族の命です。 磨り減ったタイヤで事故を起こす可能性があるからです。 命と$600。 それは、命のほうが大事です。 なので、$600を借金してタイヤをとりかえたことがありました。

Opportunity Costは、お金のことだけではなく、日々の生活、人生の転機にも皆さんが使っている方法です。 経済学の用語、という意識もなく、皆さん、そういった選択をしていますので、非常に身近なことなのです。

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料金設定には、確かにマーケット、相場というものがあります。 割引を多少することもありますが、それも難しいですね。 なぜなら、一旦上げたものは、取り返すことが難しいからです。

今、私として考えているのは、タックスの書式ごとの固定料金とかかった時間と相場をみて、マトリックスを作っていこうと思っています。 


最後に、お客様の中には、病気の方で、医療費が何百万もかかり苦しんでいる方がいらっしゃいます。 私は江戸っ子で一応、人情ありますんで、そういう方には、お勉強しちゃうこともあります。

私、あまり商売うまくないかもしませんね。。。

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