2008年1月12日土曜日

タックスリターンに必要な書類 (2)‐送られてくる書類の種類

さて、ファイルを作ったはいいが、1099というのが何枚かある。 なんだろう、これ?と思うでしょう。 それに、同じ内容のの物が書かれているのが複数ページになってきた。 これは、どうしたらいいのか、と、思うかもしれません。

以下に、簡単に書類の名前と用途を簡単に書きましょう。
最初に、Income(収入)として扱われるもの。 そのあとで、 Deduction(控除)の為に必要な書類として、リストアップします。

ところで、こういった書類は、「Form(フォーム)」と呼ばれます。

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<Income (収入)を表すフォーム>

W-2 (Wage and Tax Statement): 
お給料、源泉徴収(withheld) された、Income Tax,Medicare Tax, Social Security Taxの金額が書かれているフォーム。 その他、リタイアメントプランに入れた金額、収税、チャイルドケア補助金なども書かれている。 詳しくは、別途の書き込みで説明するので、ここでは、割愛。 

数枚つづりで来る。タックスリターンには、欠かせない書類。 フリーランサーの人たちなど、「従業員」として、会社が認めていない人には、発給されない。 代わりに1099-MISCが発行される。 (そうでない場合もあるが。)

各雇用主は2008年1月31日までに、従業員にW-2を発送しなければならない。

1099-INT (Interest Income):
銀行預金にかかった利息。 これも収入なので、税金の対象となる。

1099-DIV (Dividends and Distributions):
持っている株の配当金。利息とは違うものであり、税率も違う。 また、Mutual fundからの”Distribution"も含まれる。 これも、収入で、税金の対象。

1099-MISC (Miscellaneous Income):
"Miscellaneous”とは、「いろいろ・諸」という意味。 なので、いろいろな収入がこのフォームで報告される。 代表的なものは、コントラクターの収入、家賃収入、賞金。 コントラクターとは、企業が仕事を依頼するが、従業員ではない人のこと。  

1099-B (Proceeds from Broker and Barter Exchange Transactions):
株の売却の受け取り金など。

1099-R (Distributions From Pensions, Annuities, Retirement of Profit Shareing Plans, IRAs, Insurance Contracts, etc):
年金、個人年金、生命保険、リタイアメントアカウントからの支払い金。

1099-G (Certain government and Qualified State Tuition Program Payments):
失業保険金、州税地方税の還付(かんぷ)、など。

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<Deduction(控除)の為に必要な書類>

1098 (Mortgage Interest Statement):
モーゲッジ(住宅ローン)支払い金利、ポイント(ローン設定の時、先払いする利息)。 多くは, Property Tax (固定資産税)が載っている。 

住宅ローンが残っている人にとっては、大きな税金の控除として使うのが、この1098です。

1098-T (Tuition Payments Statement):
大学など、学位をとるために必要な学校に支払った学費。 以前は、控除の対象ではなかったのですが、確か2005年から始まった控除だと思います。 (追って、確認) ある年収になると、控除額がだんだんと減ってしまいます。 最高、$4000まで控除できます。

1098-E (Student Loan Interest Statement):
大学など、学位をとるために必要な学校に支払った学費を支払うのに、ローンを組んだ場合、その利息は控除の対象となります。 

その他:教会、Non-Profit団体からのレシート
場合によっては、控除できますから、これもファイルの中に入れておきましょう。


本当は、もうすこし細かいのですが、一般的には、上記の書類が主だと思います。でしょう。


今月末までに、上記書類がご自宅に次々と届きます。 来た順番に、どんどん、『2007年Tax」のファイルに入れておきましょう。 紛失しないように。


次回の書き込みでは、上記以外に同のような書類を保管しておくべきか、用意するべきか、を書きます。 多くのタックスリターンをもらうために、どのような「書類」というか、「レシート」が必要か、を書きます。

2008年1月7日月曜日

タックスリターンに必要な書類 (1)‐ファイルを作ろう

あけましておめでとうございます。 

一月もそろそろ、中旬となり、お正月気分もなくなりましたね。 もちろん、アメリカでは、一月2日、3日から働き始めてしまうので、日本の「おとそ気分」を味わう余裕もありませんね。

さて、一月下旬を皮切りに、働いている会社や、モーゲッジ(住宅ローン)会社、銀行から見慣れない書類が送られてきます。 書類のどこかの隅に、"W-2", "1099", "1098"などの数字が書かれています。

封筒をあけて、「ん?なんだ、これ?」、とそのままジャンクメールと一緒にしないでくださいね。 また、キッチンのどこかに積み上げないように。

これらは、大切なタックスリターンに使う書類です。

まず、することは、フォルダーを買ってくるなり、取り出してくるなりしてください。 そして、見出しのところに、「2007 Tax」と書きましょう。

そして、なんだかよくわからない書類をとりあえず、そのフォルダーに入れておきましょう。